8/19より劇場公開されているアニメ『アイドルマスターミリオンライブ 第一幕』(以下ミリア二)を見た結果、脳がミリアニに染まったオタクの文章です。
異次元フェスなどをきっかけに興味を持ってくれた方向けにミリアニってどんなのということを書いていきます。
核心に触れてはないですが、ネタバレあり進行です、ご了承ください。
あと、分かりやすさ重視でプロデューサーから見たら正確でない表現も使ってます。
■ミリア二がどんなアニメか
では、このミリオンライブがどんなアニメか極端に言うと、アニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』です。
ストーリーとしては、自分の夢が分からない少女、春日未来がある日ふと見たアイドルのライブをきっかけにアイドルになり、自分のやりたいことを個性豊かなメンバーたちやプロデューサーと共に叶えていくというもの。
普通の中学生春日未来が、アイドルになっていくところからスタートし、そこから多くの仲間に出会う構成となっているため、ソシャゲ原作にありがちな登場キャラが多すぎるという要素は極力抑えめになっており、初見の方でも話が分かりやすい構成になっていると思います。
ストーリーラインは王道のアイドル物で、自分のやりたいこと、夢に向き合い、仲間たちや協力者と共に自分たちの力で叶えていく。
その中で各人の個性や夢を尊重しているからこそできる作風という点で虹ヶ咲という表現を用いました。
そして後述しますが、今までの展開へのリスペクトが多分に含まれていることも共通点と考えています。
■ミリア二だからできること
では、ミリア二がどのようなところが特徴的かというと
・アイドルマスターというコンテンツが使える
・全員を出す
・春日未来をメインに物語が進む
の3点にあります。
まず第1の『アイドルマスターというコンテンツが使える』については、何言ってんだこいつという話に聞こえるかもしれません。
これは春日未来が『ある日ふと見たライブ』のことですが、
このライブ、765PRO ALLSTARSのライブです。
呼称として、初代、無印、AS色々ありますが、とにかく天海春香を中心とした13名が登場します、歌います、踊ります、会話します、なんならアニメ『アイドルマスター』の赤羽Pもチーフプロデューサーとして出てきます。
成長した彼女たちも出てくるアイマスブランドは、現状アイドルマスターミリオンライブしかないので、彼女たちもストーリーにかかわってくるというのはアイマスアニメにおいては特徴の1つです。
第2の『全員を出す』ですが、これも何言ってんだとなるかもしれませんが、ソシャゲ原作アニメにありがちな、登場キャラ数に制限を設けたり、一部キャラクターを背景、カメオ出演にするのではなく、全員をキャラクターとして本編に出演させている点です。
先述した765PROALLSTARSを含めると52人、色もカタチも輝きも違う、全員が主人公になりうる52人が1クールアニメであるミリア二の登場人物として登場する高度なバランス感覚は見どころの一つです。
そしてそのバランス感覚を支えているのが第3の『春日未来をメインに物語が進む』です。第1幕の時点で第4話までしか進んでいないので断言はできませんが、ミリア二にはおそらくお当番回がありません。
ひとりひとりにスポットライトを当て、1話かけて掘り下げるようなことはせず、春日未来(赤)、最上静香(青)、伊吹翼(黄)のいわゆる信号機の3人をメインに話が進みます。
そのうえで、他のアイドル達はある程度グループで行動しているので、初めての方は無理に1人1人追わず、AS、大人組、子供組、野球組などある程度の塊で見ると見やすいと思います。
塊になっているとはいっても、決して他のアイドル達の扱いがおざなりになっていたり、ストーリーの都合に合わせるような言動をとったりはしません。
1人例を挙げるとすると周防桃子、彼女はある話において損な役割を引き受けます。
/#ミリアニ 劇場先行上映まで
— アイドルマスター ミリオンライブ!【ブランド公式】 (@imasml_765PRO) 2023年8月2日
あと1⃣6⃣日!
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本日ご紹介する
765プロの新人アイドルは…#周防桃子 (CV: #渡部恵子 )
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8/18(金)より劇場先行上映スタート!#ムビチケ も発売中🎫https://t.co/nbqMZrcAUc#アイドルマスター #ミリオンライブ pic.twitter.com/eFr88dD0uk
しかし、その時の状況や彼女の境遇、性格を考えると妥当な言動であり、その後のフォローもしっかりとしているため、ストレスは極力抑えられるようになってます。
12話という限られた話数の中で、しっかりメインストーリーを置きつつもアイドル全員を描いていくということで、私もこれから凄く楽しみにしています。
■ミリア二とはアイドルマスターミリオンライブのアニメである
また当たり前の副題をつけていますが、第一幕を見て特に感じたことであるので少し書かせていただきます。
このアニメは原作、原案とかスピンアウトでは無く本当に「アイドルマスターミリオンライブ」というコンテンツのアニメ化と呼ぶのがふさわしいということです。
というのは、先ほど登場アイドルを52人と書きましたが、第一幕の時点で登場しているアイドルは50人です。
残り2人の白石紬、桜守歌織は最初のGREE版には存在せず、アプリ『シアターデイズ』にて追加されたアイドルであり、彼女たち加入の時点でミリオンライブは一度新しいスタートを切りなおしています。
しかしアニメでは50人でスタートして、彼女たち2人が加わるというミリオンライブの歴史を再現しています。
他にも、登場キャラクターは、『劇場版アイドルマスター輝きの向こう側へ』の流れを汲んでいたり、コミカライズリスペクトのシーンやコミカライズ作者による絵、会話するアイドル達の組み合わせなど、ほぼ全てのシーンに意味や元ネタがあるんじゃないかと思わせるほど細かいところまでネタがたっぷりあります。
見た後からでも履修したら更に楽しめるようになっています。
■最後に
ミリア二に脳が染まったからこの文章を書いたと冒頭述べましたが、これは正確ではなく、キャスト、スタッフ陣のクソデカ感情に殴られたというのが正しいきっかけです。
私自身はミリオンライブのPであり、アニメ化にあたっても綿田監督のガンダムビルドダイバーズRe:RISEを見ていたことから、作品のクオリティについてはあまり心配せず、楽しい物語になるんだろうなーくらいに構えていました。
単純にミリオンライブのPが喜ぶアニメなら、いきなり52人全員出してわちゃわちゃさせればいいのだ、だって今までミリオンライブを応援してきたPは全員見分けることができるから。
舞台挨拶での春日未来役山崎はるかさんの発言引用
山崎「『何でもP(プロデューサー)は喜ぶやろ』って、作ってないです! 本当に(期待を)超えてきます。あと、各担当の皆さま、安心してご覧ください。本当に素敵なアイドルたくさん出てきます。自分の担当のことも観て、みんなのアイドルのことも観て、『ミリオンライブ!』のこともしっかり観ていただければと思います。これからもよろしくお願いします」
しかし、制作側はそんな考えをしていませんでした、どうすれば初めての人にもわかりやすく届けることができるか、今まで応援してきた人も喜ばせることができるか、『アイドルマスターミリオンライブ』の魅力を余すことなく伝えることができるか、気づかれずに終わらせはしないその想いがあったからミリア二がこんなに良い作品になっているのだと思わせる第一幕でした。
そんな制作陣の今までのすべてを内包しつつ、これをきっかけにミリオンライブの魅力を伝えたいんだという強い想いに宣伝協力プロデューサーとして何か少しでも応えたいと思いこのように書いています。
アニメ『アイドルマスターミリオンライブ 第一幕』の劇場公開期間は9/7まで、その後は第2幕、第3幕と続き、10月からはテレビ東京、BS11にて放送されます。
もちろん見ていただけるのであれば、テレビが一番気軽ですが、最上静香(青い子)のとあるシーンだけは劇場の音響で見ていただきたいというのが本音ですのでよろしくお願いします。
聖地 豊洲にて